草々不一

長文で書きたくなったことを保存します。誰かに届きますように。

SAOのBGMについて

 先日、ソードアートオンラインアリシゼーション編のアニメが始まった。SAOの音楽は梶浦由記さんが担当している。梶浦さんは他にもまどマギやFateZero、僕だけがいない街などの音楽を担当されている。個人的には僕街の音楽が冬感、過去感、ミステリー感があって好きだが今回は割愛しよう。

 

 昨今のFate人気で個人的にはすっかり「Fateの音楽」となった梶浦さんの楽曲だが、FateやSAOはバトルものであるため戦闘シーンの音楽の印象がやはり強い。壮大で盛り上がるものでありながら地に足をつけたどっしりとしたものを感じる。私は澤野弘之という劇伴作家が好きだが彼の音楽は宇宙の壮大さを想像する。一方で梶浦さんの音楽は例えばグランドキャニオンのような、大地の広大さを連想するのだ。それがFateやSAOに合っている。

 

 ただ自分はSAOの音楽では「smile for me」や「everyday life」、「the first town」といったもののほうが好きだ。これらはのどかな音楽で、田舎の村や町を連想する。こういった音楽が我々に与えてくれるのは旅の雰囲気なのである。SAOはRPGが舞台の作品である。自分はRPGの醍醐味は様々な村や町を経由しその世界を旅することだと考えており、これらのBGMは聞いている者を冒険している感覚にしてくれる。実際にRPGをやっていても村や町に入ったときに流れるBGMを聞くと安心し、人々が住んでいる雰囲気を想像できる。個人的にSAOにはこの感覚を求めており、「smile for me」のようなBGMはバトルものでない、RPGの側面を出していて好きだ。

 

 原作を追っていないためアリシゼーションが今後どのような展開になっていくかは知らないが、梶浦さんの「冒険している」と感じるような音楽に期待してアニメシリーズを視聴していきたいと思う。